2020.9.30

「令和アカデミー倶楽部の松」

日本人が日本を学ぶ場「令和アカデミー倶楽部」の一階に老松の屏風を設置しました。

 

屏風は普通六曲一双(ろっきょくいっそう)のものが多いのですが、これは八曲一隻(はっきょくいっせき)に老松が描かれています。明治・大正・昭和初期の京都画壇に重きをなした日本画家奥谷秋石の作、能楽金剛宗家に所縁があり、この屏風の前で能の名手が幾人も舞い謡い、熱心に稽古にも興じてきた名品です。

ご縁があってこの素晴らしい屏風を新橋校に設置させて頂きましたが、能舞台の松は、神がこの松に乗り移って舞をまい、疫病を退散した春日大社の老松「影向(ようごう)の松」がモデルですので、コロナ禍が早く治まるようにとの願いも込めております。

「令和アカデミー倶楽部」は日本人として知っておきたい自国の歴史・文化・物・人・作品などを、新橋虎ノ門間の外堀通りに面している超一等地で順次展開していきます。楽しみながらも体系的、網羅的に学べればと考えております。

「老松」の前は伝統芸能や工芸にはぴったりの雰囲気、多くの方に知って頂き、更に次世代へも継承して頂きたいので、各界達人のご協力を頂戴し分かり易い企画を考えていきます。

同時に“現代ニッポン”を知るのも大切、畳上で今の日本が誇る物とのコラボを楽しみにしてください。

この場を活用の希望があればご連絡下さい。日本人が日本を学ぶお仲間としてご一緒させて頂ければと存じます。