2021.6.3
5月末「北海道・北東北の縄文遺跡群」について、ユネスコの諮問機関であるイコモスが、世界遺産に登録するにふさわしいとする勧告*をまとめたとの報道がありました。
世界でも稀にみる長期間にわたる採集・漁・狩猟を基盤とした定住社会。人々は多様な立地に適応して、生業を発達させました。
その中で祭礼や儀礼が生まれ、祖先や自然を敬う文化が醸成されていったことは、現在に至るまで日本人が「自然とともに」という気持ちをもつ由縁かもしれませんね。
7月にも正式登録される見込みとなり、「縄文ブーム」が起こりそうな気配です。
勧告…日本政府は令和2年1月16日,ユネスコ世界遺産センターへ「北海道・北東北の縄文遺跡群」の推薦書を提出しました。今後,イコモスによる審査を経て,第45回世界遺産委員会において審議される予定です。(文化庁HPより https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/sekai_isan/suisenchu/)
「縄文」は令和アカデミー俱楽部が特化している分野でもあり、世界から注目されることを大変うれしく思っております。
ちょうど7月から新講座「縄文時代・文化を考える」全3回 が始まります。
この機会にぜひ「縄文」とは何か、一流の講師から最新の知見を学んでみませんか。
世界に誇る日本の遺産を自分の言葉で説明できるチャンスです。
講師:山田康弘 東京都立大学大学院人文科学研究科・教授
第1回 縄文時代の生業を考える
縄文時代の人々は何を食べ、どのような生業をしていたのかという点について、考古学的資料や民俗誌などから考えます。
第2回 縄文時代の社会を考える
縄文時代の社会について、墓のあり方や人類学的な情報を援用しながら考えます。
第3回 縄文時代の死生観を考える
縄文時代の死生観について、埋葬の様子や土偶・石棒といった呪術具のあり方から考えます。
3回をまとめてご購入の場合にはこちら