お申し込み
16,500円(税込)
全4回
学ぶこと
【対面・オンライン併催】 *この画面は対面講座の申し込み画面です。
現在、縄文時代に対する関心が高まっているなかでその研究は大きな転換点にあると言える。
多様で豪華な装飾性の強い土器・土偶や多種多様な石器など、これまでは縄文時代に生み出された道具に注目が集まっていたが、現在はそれらを生んだ社会やその機能について考察が及んでいる。
言わば「古き良き縄文」から「逞しく賢い縄文」へとその評価が変貌しつつあるのが実情であり、全国で発掘された膨大な調査資料の再評価に加えて最新の研究成果を援用することで、今日、縄文社会やその文化はこれまでとは違った解釈と位置づけがなされつつある。
本講座では縄文を新たな視点から再検討し、日本歴史の礎を築いた縄文文化とそこに生きた人々の生活・社会への理解を深めることを目的とする。
第1回 世界最古の土器 ~旧石器から縄文への移行~ 8月20日(土)10:30~12:00
縄文時代の成立を正確に理解するには旧石器時代の最終末期の文化、そして自然環境などの理解が不可欠である。最終氷期の中で変動する環境・生態系の中で人々がどのような生活用具を用いてどんな生活をしていたのか、その中で道具の改良を進めつつ土器の発明を成し遂げることで縄文文化への移行がどのように果たされたのか、を取り上げる。特に東アジアの地域文化として成立・発展してきた旧石器文化からどのように列島固有の新石器時代(縄文)が生み出されたのか、その背景と要因についても考える。
第2回 縄文の生業戦略 ~システムとしての社会~ 8月27日(土)10:30~12:00
縄文時代は1万年以上にも及ぶ長い歴史がある。その中で人々の生活形態は様々な変化を見せているし、また地域的な相違も大きい。縄文時代は栽培植物を持たず農業を行った痕跡を留めていないことから、「狩猟採集社会・経済」の段階に在った社会と評されてきた。これまでの発展論的な見地からすると水稲耕作に支えられた弥生時代よりも劣った時代・文化とされてきた縄文であるが、果たしてそうあったのか。
最新の研究成果や調査知見を交えて縄文の人々の生業や経済を成り立たせた交易について考える。
第3回 何故、縄文人は身を飾ったのか? 9月10日(土)10:30~12:00
縄文時代の遺跡からは生活・生産用具としての土器や石器の他に装身具として分類される遺物が存在する。旧石器時代から動物の牙・角などを用いた装身具は知られているが、縄文時代には現在へと通じる様々な身体部位に装飾品が装着されるようになる。何故、装飾品で身を飾るようになったのか、その背景と機能を探る。また、装飾品はその形態だけでなく素材も重要な意味を持つ。ヒスイやコハクなど現在でも宝石として扱われる石材を探して開発した縄文人の工夫にも触れる。
第4回 森に生きた人々の知恵と文化 9月17日(土)10:30~12:00
縄文文化を一言で表現するならば「森の文化」であると指摘されている。最新の分析では縄文人達の主食はドングリ類であったこと、それは海浜部の遺跡でも変わらなかったことが明らかとなっている。農業を知らない狩猟採集社会としては異常に発達した文化内容を誇る縄文時代は、豊かな森の恵みに支えられていたことが遺跡に残された遺物からも判明しつつある。縄文人が生き長らえた豊かな森の恵みの中には食料だけではなく、様々な道具や用具までが森に依存していた。豊かな森林資源とその活用の姿を縄文の中に探ることで、基層文化とされる縄文の実態に迫る。
*オンラインで受講される場合は下記の関連講座からお申込みください。
こんな方へおすすめ
- 縄文時代に興味がある方
- 古代史や遺跡の興味がある方
- 日本人の起源が気になる方
- 歴史が好きな中高生
講座概要
日時
持ち物
- 筆記用具
- マスク
場所
最低催行人数
5人
キャンセルポリシー
当日 100%
開講日の7営業日前から前日 30%
開講日の8営業日より前 なし
備考
新型コロナウィルスの感染症予防対策
1.講師は不織布マスク着用
2.ソーシャルディスタンスを配慮した机の配置
3.マスクの着用
4.入場口や施設内各所に消毒備品等を設置し、入場者の手洗いや手指消毒の徹底
5.非接触型機器などを活用し入場者は自主的に検温
受講料
16,500円(税込)
全4回
全4回セットでお申込みの場合は、講座開始後はご欠席の場合でも受講料の返金はいたしませんのでご注意ください。
各回単発で受講される場合は、下記の関連講座からお申込みください。