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街・人・生活

暦と身体の養生思想 全4回

矢田部英正 武蔵野美術大学 講師/文化史家


2022年10月20日(木)/ 11月17日(木)/ 12月1日(木)/ 12月15日(木)各日14:00~15:30(90分)

令和アカデミー倶楽部 新橋校

  • 全4回
  • 定員8名

お申し込み

16,500円(税込)

全4回

学ぶこと

日本の養生思想には、四季折々の気候変動を丁寧に観察しながら、

病気や災厄から身を守るための優れた知恵が伝承されてきました。

月の引力や太陽の軌道によって、気象と人間の身体がどのように変化をするのか、

それらは節句や年中行事をはじめ、しきたりの儀礼を定める自然由来の根拠でもありました。

この講座では、そうした季節の変化にしたがって、身体と生活を健やかに整えるための養生法と、

養生思想の入り口をご紹介いたします。

大学教育の基礎研究にもとづいて、一般の方々にも安心して実践いただける内容となっていますので、

日本人古来のからだ使いにご関心のある方々をはじめ、

とくに病名が診断される以前の「未病の不調」を改善されたい方々にお勧めいたします。

 

第1回 日本の節気と身体の見方について  10月20日(木)14:00~15:30

●寒露_「蟋蟀在戸 (きりぎりすとにあり)」

月の運行が身体に及ぼす影響についてご紹介します。

それは潮の満ち引きが示すように、地球上のあらゆる水の流れに影響を与えていて、

人間の身体も例外ではありません。

月が満ちていく高潮期は行動と吸収の季節。

他方、月が欠けていく低潮期は休養と解毒に適した季節。

月の引力にしたがって生活の周期を定める日本の旧暦は、

身体の視点から見るならば、元気を保つ養生法の根本でもありました。

年間を通して生産性の求められる現代の社会ではとくに、心身への緊張とストレスを和らげ、

あらためて「からだの自然」に立ち返るひとつのきっかけになれば幸いです。

 

第2回 冬冷え対策と床坐のススメ  11月17日(木)14:00~15:30

●立冬_「金盞花香(きんせんかさく)」

冬という季節は「冬枯れ」のイメージばかりではなく、

人間の霊的なエネルギーがもっとも増殖する「頼(ふゆ)」の時期でもあります。

神道の祝詞の中には、「御霊頼(みたまのふゆ)」によって人間がこの世に生まれ出てくる、

と書かれています。

この季節には、冷えと乾燥によって体内の循環が枯渇しやすくなるので、

特に膝から下の末梢循環を促進させることが有効な手立てとなります。

またそれは、むくみや冷え性を解消し、膝や足首の柔軟性を高め、

座敷で楽に坐るためのストレッチ的な効果の高い養生法でもあります。

床坐で寛ぐことができるようになると、足が冷えにくくなるので、

日本の床坐文化と冷えの解消は一石二鳥で身につけることができます。

 

第3回 脳梗塞を絶対に予防する  12月1日(木)14:00~15:30

●小雪_「橘始黄 (たちばなはじめてきばむ)」

毎年この時期から2月にかけては脳梗塞で運ばれる人が急増します。

多忙な時期に、気候の寒さと気圧の低下、そして心身のストレスとが重なると

致命傷に至る危険性が高まるのです。

この回では頭部の緊張をゆるめ、血流を確保し、

眼、首、肩までをリラックスさせるための養生法をお伝えします。

これらは病院に運ばれる以前にできる有効な手立てであり、

家庭や職場で重責を担っておられるすべての方々にお伝えしたい技術です。

眼精疲労や頭痛、肩こり、鼻詰まりなど、さまざまな症状に効果のある養生法です。

(この回では、手拭いを使用しますので、ご持参ください。)

 

第4回 茶月の養生法  12月15日(木)14:00~15:30ま

●大雪_「熊蟄穴 (くまあなにこもる)」

12月のまたの呼び名を「茶月」といいます。

薬効の高いお茶でからだを潤すことは、とくにこの季節の滋養となります。

気圧の低下するこの季節には、内臓の機能も低下しやすいため、

からだに水分を行き渡らせるためには、呑み方にも一定の工夫が必要になります。

この時期の気圧変化は骨盤にも異変をきたしやすく、

腰痛やギックリ腰を発症させる人も急増します。

身体の構造的な要である骨盤を引き締める技術は、諸芸諸道の「身構え」の基礎でもあり、

喫茶の養生法とともにしっかりと身につけたいと思います。

 

 

*全4回とも和室での講義ですので、靴下をお持ちください。

*正座やあぐらが難しい方は椅子がございますので、お申込みの際にお申し出ください。

 

講師

矢田部英正 武蔵野美術大学 講師/文化史家
日本人の身体にかんする歴史研究を専門とし、特に道具と身体とのかかわりを研究している。
姿勢研究の一環として、腰痛予防のための椅子を開発・製作するデザイナーでもある。2018年「木で作った家具デザイン展」入賞。
著書に『たたずまいの美学〜日本人の身体技法』(中央公論新社/中公文庫)、『坐の文明論』(晶文社/ちくま文庫)、『日本人の坐り方』集英社新書、『からだのメソッド〜立居振舞いの技術』(バジリコ/ちくま文庫)などがある。
http://www.corpus.jp

講座概要

日時

2022年10月20日(木)/ 11月17日(木)/ 12月1日(木)/ 12月15日(木)各日14:00~15:30(90分)

持ち物

  • 筆記用具
  • マスク

場所

令和アカデミー倶楽部 新橋校
東京都港区新橋2-4-1
JR「新橋駅西口」より徒歩約5分、都営三田線「内幸町駅」より徒歩約1分

最低催行人数

4人

キャンセルポリシー

当日 100% 
開講日の7営業日前から前日 30%
開講日の8営業日より前 なし

備考

新型コロナウィルスの感染症予防対策
新橋の施設では、東京都感染拡大防止ガイドラインを遵守し、下記の方策により感染症の予防に最大の配慮を行います。

1.講師は不織布マスク着用
2.ソーシャルディスタンスを配慮した机の配置
3.マスク着用の徹底
4.入場口や施設内各所に消毒備品等を設置し、入場者の手洗いや手指消毒の徹底

受講料

16,500円(税込)

全4回

全4回セットでお申込みの場合は、第1回の講座開始後はご返金ができません。
単発で受講される場合は下記の関連講座からお申込みください。

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