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20,000円(税込)
全4回
学ぶこと
【対面・オンライン併催】 *この画面は対面講座のお申し込み画面です。
私は現存する建築や文献史料・発掘遺構をもとに、日本の建築の歴史を研究しています。
現代は過去の歴史の積層の上に成り立っており、現代の都市や建築もその上にあります。
それゆえ建築や都市を詳細にみていくことで、当時の建築や都市を取り巻く社会が見えてきます。
歴史の中でどのように造られてきたか、そしてどのような意味を建物が持ってきたかも
解き明かすことができるのが建築史という学問であると考えています。
また日本は世界的にもまれな木造建築遺産に恵まれた国です。
これらの日本建築は東アジアの影響を少なからず受けており、
対外交流史的な観点から技術や技術者の移動、さらには技術伝播の方法の解明に取り組んでいます。
第1回 律令制と都城の形成 7月13日(木)19:00~20:30
7世紀の東アジアでは唐の台頭、朝鮮半島情勢の変化があり、とくに朝鮮半島では高句麗・百済・新羅の鼎立体制から新羅による統一へと大きな変革があった。百済に与していた倭国は厳しい立場となり、国家体制の刷新が求められた。律令制という社会システムと合わせて、都城や中国的な宮殿といったハード面での整備が急務であった。その中でも都城制によってつくられた町割りは強固なものである。この都城の形成過程や特徴について、東アジアの社会情勢を絡めつつ、紹介したい。
第2回 古代の宮殿と大極殿・朝堂院・内裏 8月3日(木) 19:00~20:30
諸外国とは異なり、日本では宮殿建築が建築史の主役になることが少ない。それは社会制度において、天皇を中心とする古代の体制から幕府による体制へと変革があったことが影響している。いっぽうで古代日本では、激動の東アジアのなかで、唐の手法の導入と日本の独自性の両者を組み合わせながら、独自性の高い宮殿を作り上げていた。藤原宮・平城宮・難波宮・平安宮の各宮殿で、それぞれ空間構成が異なっており、その変遷を大極殿・内裏・朝堂院という三つの区画に着目しつつ、ひも解いていきたい。
第3回 平城宮の復元の最前線 ~第一次大極殿を中心に~ 8月17日(木)19:00~20:30
平城宮は8世紀に置かれた宮殿で、とりわけ良好に遺跡が残っており、特別史跡に指定されている。ただし遺跡は地下に埋まっているため、発掘調査の機会などを除き、その様相を一般に知ることは難しい。それゆえ、平城宮では発掘調査の成果を生かしつつ、上部構造の復元を進めており、1998年の朱雀門・東院庭園、2010年の第一次大極殿の復元が完成し、近年も第一次大極殿院の大極門(2022年完成)・東西楼の復元が進められている。これらは古代宮殿の理解を進めるものであるが、復元検討の過程には多くの研究が詰まっている。その最前線を見ていこう。
第4回 都の邸宅事情 ~奈良の貴族住宅から寝殿造へ 9月21日(木)19:00~20:30
古代の都城には宮殿・寺院とおもに、多くの貴族住宅が建てられた。特に平安京の寝殿造は著名なものであろう。そこでは多く儀礼が執り行われ、床上での生活などの現代日本にもつながる風習が確認できる。ただし、日本史の教科書に載るような、巨大かつ荘厳な寝殿造はきわめて特殊なもので、多くの寝殿造とはかけ離れたものである。日本の伝統を踏まえつつ、貴族住宅の様子を奈良時代から平安時代にかけての変化、そして鎌倉時代以降の住宅への影響にも触れていきたい。
こんな方へおすすめ
- 日本の建築史や木造建築に興味がある方
- 飛鳥時代や奈良時代に興味がある方
- 古代の大陸との交流に興味がある方
- 神社仏閣に興味がある方
- 日本の歴史や文化に興味がある方
講座概要
日時
持ち物
- 筆記用具
場所
東京都港区新橋2-4-1
JR・東京メトロ新橋駅日比谷口より徒歩約5分、都営三田線内幸町駅より徒歩約1分
①JR新橋駅から
日比谷口SL広場を右に出てマクドナルドを左折、直進。中華料理店「新橋亭」から3軒目です。
②東京メトロ銀座線から
8番出口を出てマクドナルドのほうに信号を渡り直進。中華料理店「新橋亭」から3軒目です。
③都営三田線内幸町駅から
A1出口を出たら後方に歩いて交差点を渡らず右折。進行方向にみずほ銀行と新橋亭があり、みずほ銀行の次のビルです。
最低催行人数
8人
キャンセルポリシー
当日 100%
開講日の7営業日前から前日 30%
開講日の8営業日より前 なし
備考
受講料
20,000円(税込)
全4回
全4回セットでお申込みの場合は、講座開始後はご欠席の場合でも受講料の返金はいたしませんのでご注意ください。
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