【対面講座】中世東国史の基本概念を知る―鎌倉時代以後、江戸時代以前―全4回

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本講座では、中世の東国を基礎から学んでいきます。

関東の歴史といえば、鎌倉時代以前や江戸時代以後はよく知られていることでしょう。しかしながら、そのあいだの時期である南北朝・室町・戦国時代についてはいまだあまり知られてはいないのではないでしょうか。その時期は、どうしても視線が京都（室町）に行ってしまうからです。とはいえ、鎌倉から江戸へと移行する時期の東国史は、近年大幅に研究が進み、現在の東京を考えるうえでも極めて重要であることが分かってきています。

鎌倉幕府が崩壊してからの鎌倉、そして、江戸幕府が誕生するまでの江戸。これらがどうなっていたのか、詳しく見ていきたいと思います。

第1回　中世史・東国史とは何か　2025年1月6日（月）19:00～20:30

第一回目は、ガイダンスとして、本講座の全体像を確認していきます。

とくに、話の前提となる時代区分や、地域史という概念の話をしたいと思います。中世とは何か、また、東国とはどこか。そういった話を、日本史の年表や旧国名の地図をもとに解説していきます。

知っているようで、意外と知らない話がたくさん出てくるのではないかと思いますが、恐らく基本知識それ自体はすでにみなさんお持ちでしょうから、クリアにすることを目指します。

第2回　室町時代の東国　2月10日（月）19:00～20:30

第二回目は、鎌倉幕府滅亡後の鎌倉を中心とする社会・世界を見ていきます。具体的には、室町時代の関東ということになります。

鎌倉公方、関東管領、足利氏、上杉氏、鎌倉府など、聞いたことはあるでしょうか。いちおう、高校の日本史の教科書にも書いてあるのですが、いまいち分かりにくいかもしれませんので、これらをクリアに整理して、室町関東の構造を理解していただきます。日本列島が東と西に分かれた特異な時代相を把握してもらいます。

第3回　戦国時代の東国　3月3日（月）19:00～20:30

第三回目は、江戸幕府誕生前の江戸とはどんなところだったのか、も含めて、戦国時代の関東を見ていきます。

室町時代、鎌倉府の体制が終焉すると、東国は戦国時代に突入します。そこではさまざまな戦国大名や領主が入り乱れ、一見こんとんとしているように映りますが、実は、ある点から見さえすれば、かなりクリアに整理できます。北条・上杉・武田など名だたる武将たちが目指したものは一体何か。戦国関東の人びとの論理を理解しましょう。

第4回　首都鎌倉の歴史　3月24日（月）19:00～20:30

第四回目は、鎌倉以後、江戸以前の東国史を、首都鎌倉の歴史という点から整理していきます。それは、第二回目・第三回目の復習もしつつ、鎌倉のあゆみという観点から東国史を再度整理していく作業となるでしょう。あわせて、鎌倉はいま、関東の人間にとってはもっとも身近な古都であり観光地ですが、東国の首都鎌倉が、一大歴史観光地となっていくまでの流れも一気に眺めます。古代から現代の歴史をふまえて、鎌倉を散策してみてください。

＊この講座は14日間のアーカイブ視聴が可能です。

（講座終了後に視聴用URLとパスワードをお送りします）

＊オンラインで受講される場合は下記の関連講座からお申込みください。

●参考テキスト

谷口雄太著「分裂と統合で読む日本中世史」（山川出版社、2021年）